8月12日、岡山県にある児童自立支援施設「県立成徳学校」への視察を行いました。
成徳学校は明治21年に設立された私立岡山感化院が母体となっている大変歴史のある学校で、現在は満18才未満で家庭や学校などで問題があり、上手く適応できない児童を預かり、生活・教育・治療活動を営むことで、社会に適応できる人間に育てるための支援を目的としています。
施設の周囲に塀は無く、約26,000坪の敷地に本館・体育館・プール・武道館・訓練棟・寮舎などがありました。その中では、職員26名と児童90名が生活をしています。
また、学校自体が地域の単一の自治会として成り立っており、学校施設の地域利用など、学校と地域との交流も盛んに行われているそうです。
ここへ来る子どもたちのほとんどが家庭に問題を持ち、不信を抱いた状態で成徳学校へ来るため、学校側では「不信を信頼に変えるまでの努力」や「お互いに存在感を感じあえる事」を大切にしており、寮生活においても職員の家族と実生活を共にする事で、少しでも家庭的な雰囲気を感じてもらおうとの心使いが見受けられました。
私は、教育環境における家庭の大切さはいうまでもなく、地域が教育に対して関わる大切さを感じました。