スクールサポート事業について
【質 問】
15年度の新入生サポート事業を始めた目的及び事業内容について。
児童数が多い1年生の学級で、集団生活に適応できない児童が在籍するなどのため、教員一人での指導が困難な学級へのサポートとして、きめ細かな対応を行うことを目的に、平成15年9月から、モデル実施として12クラス(12校)に、非常勤講師を配置したものです。
【質 問】
モデル実施における効果をどのように把握しているのか。
新入生サポート事業で配置した非常勤講師は、授業中は、配慮を要する児童との1対1での個別対応や取り出し指導を行っているほか、担任とのチームティーチングを取り入れるなど、きめ細かい指導を行うとともに、学校行事においても、担任と協力して対応しております。
これらにより、非常勤講師を配置した全校において効果が現れ、児童の集団への適応や、学習への関心も高まってきており、学級全体も落ち着き、学習に取り組める状況となっております。
【質 問】
モデル実施の中で、浮かび上がった課題は何か。
モデル実施として非常勤講師を配置した学校からは、
非常勤講師の配置時期を、もう少し早めにしてほしい
配置時間が、週20時間に限られているため、授業時間全てには対応ができない
1年生に限らず、低学年の学級に配置できるようにしてほしい。
との要望を聞いており、これらの点が課題と捉えております。
【質 問】
対象学年を2年生まで広げ、「新入生サポート」から「低学年サポート」としたほかに、今、教育長から答弁があった非常勤講師の配置時期を含め、どのような点で充実又は改善を図っていくのか。
平成15年度のモデル実施を踏まえ、平成16年度は、非常勤講師を、状況によっては5月から配置するほか、配置数を30人に、週当たりの勤務時間を30時間に増加を図ります。
【質 問】
横浜市におけるこの事業の今後の方向性をどのように考えているのか。
現在、本市では、国の教職員定数改善計画に基づく少人数指導を実施するための教員配置を進めており、その成果として、児童の学習意欲の向上、基礎基本の定着が図られております。
加えて、本市独自の施策として、スクールサポート事業による非常勤講師の配置を、今後とも充実させてまいる所存です。
このような取り組みにより、児童の学力向上や、落ち着いて学習できる学級への環境を整備していきたいと考えております。