地域・学校の安全対策について
【質 問】
平成16年度、新たな事業として「地域・学校防犯取組事例集作成費」を計上しているが、この事例集作成の目的はなにか。
 児童・生徒の安全対策を進める上では、学校だけの活動では十分でなく、家庭・地域・警察などと一体となった防犯活動の展開が非常に重要であります。
 すでに他の学校の参考となる効果的な工夫をこらした活動の事例が多数あると聞いておりますので、こうした活動事例を事例集にまとめ、学校や、PTA、自治会、警察等関係機関に配布しようとするものです。
 事例集の内容をもとに、市内全域で活発な防犯活動が行われ、児童生徒の安全が確保されることを目的としております。

【質 問】
すでに地域・家庭・学校・警察などが一体となった活動を行っていると聞いているが、どのような事例があるのか。
 中区の間門小学校では、「すこやか先生」と名付けられた保護者のボランティアスタッフが、学校内の安全点検や巡視活動を約2年前から継続して行っています。
また、中区の吉田中学校、富士見中学校、本町小学校では伊勢佐木警察署と連携して、地域住民による学校内外のパトロールや不審者の通報体制等を整えた「スクール・モニター制度」を、今年の1月から活動を開始しました。
 この他、多くの学校で保護者や地域の方々による登下校時の見守り活動や、様々な方法で地域パトロール活動などが行われています。

【質 問】
児童の安全のために防犯ブザーを活用している学校はどのくらいあるのか。また、児童が所持した防犯ブザーが、地域において十分に防犯効果を上げるためにはどのようなことが必要と考えているのか。
 全校児童に所持させている市立小学校は15校あります。その他にも、児童に所持させる形態ではありませんが、16 8校で、防犯ブザーを各教室などに設置し、また2 2校では、児童に貸し出したりするなどの取組を行っています。
 防犯ブザーが、地域でその効果を発揮するためには、児童が所持していることを地域に周知するとともに、地域住民がブザー音に反応し、児童の安全を守るために協力して行動できる暖かな地域コミュニティづくりに努める必要があると考えております。

【質 問】
この事例集発行は地域と学校の連携を深めるきっかけとなると思われるが、今後に向けてどのように活用するのか、配布時期や活用方法について伺いたい。
 事例集は、特徴的な活動を行っている学校の選定、各学校による掲載原稿の検討・作成、編集などを経て発行しますが、地域・家庭・学校・警察の一体的な取り組みの推進を図るため、できる限り早期に作成する必要がありますので、遅くとも夏休み明けには発行・配布してまいります。
 また、活用方法についてですが、事例集を配布することで、地域の状況に応じた防犯活動の参考としていただくとともに、事例発表会や情報交換の場を設定するなど、防犯活動がより活性化する取り組みを考えてまいります。