6月11日、大涌谷周辺付近の火山活動等の現地調査に行きました。
4月26日頃から、大涌谷付近を震源とする火山性地震が増加し、5月6日に気象庁が火口周辺警報(噴火警戒レベル2)を発表した現状の把握に現地調査を行いました。
始めに、箱根町庁舎にて箱根町議会 西村和夫議長、箱根町 山口昇士町長と懇談しました。
議長からは、観光客が減っていることに触れ、「メディア等での箱根山火山活動の報道で、温泉が供給不足になるのでは等の心配もあり、箱根全体が危険であるかの様な風評被害の影響で観光客が減ってしまっている。実際 温泉の供給には影響は無い」。いつも混んでいるイメージの箱根ですが、今は空いている状況で、喜んでいる観光客の方もいらっしゃるそうです。また、町長からは、「箱根では、学校の休校もなく、子供から大人まで安全に暮らしている。実際に日本人観光客は減っているが、外国人観光客は増えている」。また、町長が国土交通省に出向き、太田国交大臣からは、気象庁の記者発表での箱根山の名称には、大湧谷(300メートル周辺)が対象にも関わらず、箱根町全体を指す印象への配慮が必要と、関連機関への指示をして頂いたとのことでした。観光地である箱根町にっとって風評被害の影響はとても深刻であると感じました。
また、総務防災課長に火山活動に関する状況説明聴取と質疑を行いました。大涌谷周辺の火山活動に伴う地震回数は、5月15日の1日500回を最大に地震の多い日、少ない日を繰り返しながら、6月9日10時現在で5,727回を観測し、また有感地震の回数も大涌谷で94回を観測するほか、地殻変動も継続するなど、現在も活発な状況が続いている。しかし、あくまでも大涌谷周辺の300メートル付近が危険区域で、それ以外の地域は町長も安全宣言をしています。 報道等で箱根山との名称を使うことによる、風評被害の影響が箱根町全体に広がっている。その後、大涌谷の近くまで行き硫黄の臭気の中、現状を確認しました。今後の火山活動の状況を把握し、正確な情報を発信していくことが大切と感じました。
投稿者 高橋まさはる : 22:31 | 日々の活動